家庭菜園
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土づくりの基礎知識

野菜をつくるには、水をやって肥料を与えればよく育ち、 実も大きくなるものだと思われがちですが、決してそうではありません。土の中の養分を吸収する根が大切であり、 これが十分伸びることができる環境、つまり土づくりをすることがポイントです。

野菜の根は、私たちが想像している以上に広く、深く伸びているものです。例えば、トマト、スイカなどは、深さ1メートル以上、 横に2.5メートル以上にも根が張り、ホウレンソウでさえ1メートルぐらいまで根が張るといわれています。この根は、土の中から同化作用に必要な水を吸収して、茎葉に送っているのです。 根の張りの良しあしは、野菜づくりのカギといっても過言ではありません。

日本は雨が多いのでほとんどの土は酸性土壌です。

野菜は酸性土壌ではよく育ちません。

生えている雑草で酸性度がわかります。こんな草が生えていたら酸性土壌です
野菜が好む酸性度
酸性の程度 野菜名
酸性度に特に弱い ホウレンソウ、キャベツ、タマネギ、エンドウ、レタス
酸性度に弱い キュウリ、ナス、カボチャ、ピーマン、ネギ、ニンジン
酸性度にやや弱い ジャガイモ、スイカ、トマト、ダイコン、サトイモ
酸性度に強い サツマイモ、トウモロコシ

まずは、野菜が健康に育つ土に改良しましょう。

苦土石灰を入れましょう
苦土石灰
  • アルカリ分が53%以上
  • 苦土(マグネシウム)を含む
  • 1平方メートルあたり1握り(100グラムほど)使うのが基本

土をやわらかくしましょう。

そして、たい肥(みどり有機)を入れましょう。

みどり有機
たい肥

落ち葉やワラを原料に肥料を加えて腐らせたものです。通気性と肥料もちがよくなり、土壌改良には最適です。

おいしい野菜ができる土ができます。

その条件とは・・・

  1. 通気性がよい…野菜の生長にはたくさんの酸素が必要です
  2. 水もちがよい…根は水に溶けた肥料を吸います
  3. 水はけがよい…水はけが悪いと根腐れを起こしやすい
  4. 土が肥料をよく保持する…肥料が流れないくらいの土の粘着性が必要
  5. 土に病気がない…同じ場所で同じ作物を長年つくると、土壌伝染性の病気が多くなります
  6. 酸性度が強すぎない…土は自然に酸性化されていくので、1作ごとに苦土石灰を1アール当たり10キログラム程度施すと大体の野菜は栽培できます
  • 排水、保水

    排水、保水がよく、根がよく伸びます。

  • よい土の証拠

    支柱を土にさして30センチメートル以上
    入り込むのはよい土の証拠です。